シネマティックなBTS写真の撮影方法
Updated: Jul 9, 2020
目的=行動=ストーリー=ドラマ=シネマティック???

(舞台裏・撮影現場写真 = Behind The Scenes: BTS Photography)
舞台や映画の撮影現場での写真撮影は、イベントやドキュメンタリー写真の撮影と共通する要素が多いです。
同時にポスターやプロモーションなどに使われるスチル写真の撮影を意味することもあります。
主な目的はシーンが作られる瞬間、そしてカメラの外で起きているストーリーを捉えることにあります。

いくつか気をつけている点はありますが、共通して言えるのは、ムーブメントになります。
Focus Point 1: Actors

BTS写真を撮影していて感じる一番の魅力は、被写体が強い目的を見せてくれる点です。
目的は動きを、動きはアクションを、アクションは変化を、変化は非日常的なシネマティックな要素を生み出します。

演技がその例ですが、強い目的を持って行動する人の動きには美があると思います。
外見だけでなく、その意思によってキャストの方々が輝くのかもしれません。
役者さん達が動く理由はただ一つ:演じること。。。
戦う、走る、微笑む、誰かを笑えわせる、怖がらせる、動かない、こと。

まさにAct+ingかもしれませんね。
Focus Point 2: Crews

クルーの本質的な目的は「創造」です。
私にとって、少なくとも視覚的に、彼らの集中する姿勢と明確な方向性は彼らの存在をとても魅力的なものにします。



共に何かを作り出すということ。
目的は動きを、動きはアクションを、アクションは変化を、変化は非日常的なシネマティックな要素を生み出します。
目的=演技=ストーリー=ドラマ=シネマティックでしょうか?

この考えは私が昔働いていたレストランの厨房を撮影した時に抱きましたw
Focus Point 3: Connections

BTS撮影は小道具や証明、メイクを用意する必要がほとんど無く、それぞれのプロの人たちの仕事を観察する機会になります(観察が仕事と言っても過言ではありません)。
現場の人たちと話し、お互いのことを知り、学び合う。
被写体との間合いが分かってくると、現場の動きを予見し、人々が創造性をシェアしている瞬間を捉え易くなります。

演者さんと自己紹介をし、音響さんとシャッター音につい相談し、撮影監督とフレームを確認したり、スタイリスト、メイクや小道具、照明さん達に挨拶をしたりなど、できることはいっぱいあります。
特に演者さん、撮影部、そして美術部門の人たちには、BTS写真は彼らの直接的なポートフォリオになり得えますので、コミュニケーションを積んでいきましょう!

仕事中のAD↑
Focus Point 4: Editing



どのような写真編集とも同じように、ディレクションを考えます。
どのような映画なのか、どんなストーリーなのか、どのような雰囲気を伝えたいのか。
写真は写真家に属しイベント写真のように自分の目を通して人々の輝ける瞬間を撮影した写真ですが、ドキュメンタリーのようにその現場の現実を伝える義務があります。



これらの写真ではモノクロに編集することで、あまりにも暗すぎた状況を回避してしまいました。
ブレ気味でノイズも強いですが、あえてモノクロでシャープにすることで動きやオーラの強調につながっているように思えます。
モノクロでもカラフルな表現ができるのですね!


Focus Point 5: Silence

ストーリーと現場の動きに注意を注ぐ一方で、収録中は絶対に音を立てないように注意しましょう。屋外だと収録中も撮影可能な時もあるので、音響さんと確認しましょう!

こんなところかなと思います。
影は影で動きや存在感を表現できますが、鏡などをおいてみたらまた変わるのでしょうか?
でもそこまでしたらBTS写真になるのでしょうかね。。。

では!